村崎百郎の快楽パチンコ「盤面シャワー」vol.7〜9

 村崎百郎の快楽パチンコ「盤面シャワー」第7発 村崎百郎

それにしても暑いねえ。俺は暑いと無性にチンポと腹が立ってたまらねえんだが、どっかに「暑いと猛烈に発情してアソコが濡れまくって男のチンポが欲しくて欲しくてたまらなくなり、タダで何回でもヤラせてくれる便利で淫乱な女」とか落ちてねえかなあ落ちてないんだったら、夏なんかさっさと終わっちまえよと思う今日この頃だが、街へ出て肌もあらわな若い女どもの超エロい薄着姿を見かけると、暑さも悪くねえなという複雑な気分になっちまう。理想をいえば、女どもが皆、この暑さでアタマをヤラれて寒さを全く感じないカラダになって、秋でも冬でもキャミソール一枚で歩き回るようになれば言うことなしなんだが、そんなことが実現するとも思えない。こんなにウゼえ季節にはクーラーで良く冷えたパチンコ屋がマジでオアシスに思えるぜ。

★チンカス相殺選挙と毒入りカレー事件
 このコーナーは一応パチンカーのための教養講座なんで、今月もウダウダと半分デタラメに時事問題を解説するのでいい加減に読んでくれや。さて、先の参議院選挙で政府与党の自民党が歴史的敗北をしたのは記憶に新しい。「風が吹けばオケ屋が儲かる」という非科学的で電波的な因果関係でこの問題を考えれば、自民党の敗北の原因が「客がさっぱり儲からねえパチンコの新基準が景気の低迷に拍車をかけて、それに庶民の不満が爆発」というのが近所の犬でもわかる明白な事実なのだが、自民党の偉い連中はそのことは全くわかっていないようで、敗北を投票率アップのせいにして、連日連夜、集まっては「国民どもに“投票所に行く”という知恵をつけたのは誰だ?」「今度の選挙は国民どもが容易に投票できないように大型台風の上陸しそうな日にやろう」「クリスマスや正月など、誰も投票所に行きそうもない日を選べば大丈夫だ!」
などと反省もせずに不毛な相談をしているから困ったもんだ(妄想)。選挙の敗北の責任を取って辞めた橋本総理の後釜選びも醜悪を極めたねえ。あれは総裁選挙じゃなくて相殺選挙だろう。「小淵がいいか梶山がいいか小泉がいいか?」なんて選択肢のヒドさは尋常じゃなかったね。あれは「罹るならコレラがいいかペストがいいかマラリアがいいか?」とか「死ぬなら絞殺がいいか刺殺がいいか吊し首がいいか?」って聞かれるのとあんまり変わりなかったぜ。次の選挙で自民党が勝つには「イエローモンキーキャンペーン」とでも題して次の公約をする以外に道はないだろう。「自民党はパチンコの未来を約束します。新基準を強制完全撤廃して全国のホールに無制限、無定量、24時間営業、出玉の等価交換を義務づけます」ってな。それと同時に「野党が政権を取ったら、出玉の換金が完全撤廃されるそうだ」という根も葉もない悪質なデマを巷に流布させることも忘れてはならない。そうすりゃ自民党政権も安泰だろうよ。まあ、政府のボンクラどもはせいぜいオレら国民が真面目に政治のコトなんか考えないように常に「安易で刺激的な目先の喜び」を用意しておくことだな。時代がここまで進んでしまったら、もう「ポルノ完全解禁」ぐらいじゃ誰も納得しないぜ。
 もう一つ、この夏忘れてならないのが和歌山で起きた「青酸&ヒ素入りカレー事件」だ。これは新興住宅地の小さな自治会が地域住民の親睦を深めるために行った夏祭りの夜に出されたカレーの中に何者かが青酸とヒ素を混入したために4人もの命が奪われたという凄惨な事件なのだが、俺がこの事件で声を大にして指摘したいのは、「カレー自体には何の罪もない」ということと、この事件を報じるニュース番組の中のイラストボードの中に、カレーの入った鍋の絵が横に3つ均等に並んでいるのを見て思わず「大当たりだ!それも絵柄だから確変決定だな」と思ってしまった全国3千万人のパンチカーたちの罪深さである。身に付いてしまった習性とはいえ、これはあまりに因業すぎる。せめて犯人の早期逮捕と被害者の方々のご冥福を深く祈ろう。合掌。

★旧基準爆裂機は悪者か?
 こういう連載やってると意識しなくてもパチンコにかんするいろんな意見を耳にするようになるわけなんだが、先日、気が遠くなるような建設的な意見を聞いて思わず気絶しそうになったので、皆の衆にも紹介してやろう。
 それは要約すると「いまだに賭博性の高い旧フルスペックのコーナーがはびこって、そこに客が群がっているのは、パチンコの未来にとって非常に好ましくないことである。パチンコが新基準だ何だといまのような規制を受けるようになったのは、ひとえにフィーバー台から先、出玉が年々エスカレートしてパチンコで儲かる金の額が飛躍的に増大していく傾向に客が安易に同調して、遂には社会問題にまでなってしまったのが一番の理由だ。その結果、パチンコはどんどんおかしな方向に行ってしまった。これを正しい方向に直すには膨大な時間と労力が必要となるだろう。そのために新基準機が用意されたというのに、それを打たずに旧フルスペック機ばかり打つのはパチンコに対する重大な裏切り行為である。パチンコが再び昔のように誰もが安心して楽しめる庶民の健全な娯楽として繁栄するためには、いまこそ皆が一致団結して賭博性の強い旧爆裂機を排除しなくてはならない。もういい加減、源さんやモンスターハウスばかり打ってる意識の低い金の亡者野郎は反省しやがれこの野郎!賭博がやりたい奴は競馬をやるかラスベガスへ行け!」というモノだが、皆の衆はどう思われたろうか? これはイチャモンのつけようがないご立派で正しい意見である。意識の高いパチンカーの中から、こんなに前向きで建設的で未来を見据えた発言がなされるとは全くもって驚きだ。俺はいままでパチンカーの連中ってのは、田山プロ以外は誰もが歯止めのきかない欲望に取り憑かれた金の亡者だとばかり思っていたのでちょっと見直したねえ。こんな意見はパチンコに対してホンモノの愛情を持っているか、協会から頼まれて裏金でも貰わなければなかなか口に出せるモンじゃない。しかしまあ、実際問題として、こういうのは浮世離れした哲学者の意見みたいなもんで、一度でも旧基準機の甘美な爆裂味を味わってしまうと難しいだろうねえ。人間、一度築き上げて慣れた生活レベルを自ら何ランクも落とすなんて簡単にはできねえよな。そういうワケでこれは腐った我々にはマブシイくらいにキレイな理想論だ。実現は不可能だろう。

ゲスが教える鬼畜のパチンコ術
★馬鹿になって勝ちまくれ!その3「馬鹿は時間を気にしない!」

 街のホールへ行ってドル箱を高く積み上げている連中の顔を見てみると、その半数以上が、毎月『パチンコ必勝ガイド』を購読しているとはとても思えないような、知性のカケラも見当たらない個性的な面相の連中であることが多く、「ひょっとしたら中途半端に攻略法を学ぶぐらいなら、バカになりきって何も考えずに打った方がパチンコって勝てるのかも」というわけで「馬鹿になりきる方法」のシリーズも今回で3回目だ。しかし馬鹿になりきるといっても、モノホンの白痴やキ○ガイになってしまっては元も子もない。くれぐれも柱に頭を何度も打ちつけて馬鹿になろうとするとか電波が聞こえるまでシャブを打つとか、自分の頭蓋骨に穴をあけて脳みそを半分抜くなどのハードな行為は慎んで欲しいし、そういうのを親や兄弟や恋人で試したりはしないで欲しい(実験するなら身の回りにいる一番イヤな奴に試すのが一番だろう)。
 そんなヨタ話はともかく、今回紹介する馬鹿打法は運の悪さを逆手に取った攻略法であるので普段から「俺は運が悪い」と思っている連中は心して読んでほしい。俺もそうだがたいていのパチンカーはパチプロでもない限り、パチンコを打てる時間は昼休みや仕事帰りなど限られているものだ。そういう限定された時間の中で打っていると、よほど運が良い場合を除いて時間内に順調に大当たりを引き当てるのはマレで、決まって空き時間の終わり近くに確変大当たりを引き当てたりする。そんなふうに「間が悪いときほど勝ち始めてしまう」というのはパチンカーなら誰しも体験しているのではないだろうか? だったら、この傾向を利用しない手はない!あとは説明しなくてもおわかりだろう。わざと時間のあまりない、間の悪い時を狙ってパチンコを打てばいいというワケだ。その際「間の悪さ」も自分から作りだすのがいいだろう。あらかじめ恋人とのデートや大切な仕事の打ち合わせのアポを入れておいて、その時間より少し前にパチンコ屋へ走るのである。運が悪い奴ほど良く出ちまうぜェ〜。それで勝ちはじめたら約束なんてスッポかしてそのまま打ち続けろ。しかし「勝てば勝つほど人間関係が壊れていく必勝法」なんて、ホントの馬鹿にしかできねえよな。


 村崎百郎の快楽パチンコ「盤面シャワー」第8発 村崎百郎

やっと涼しくなってきたと思ったら集中豪雨が栃木や茨城を襲ったり、北朝鮮が人工衛星打ち上げと称してミサイル実験をやったり、毒物混入事件が全国的に広がったりと物騒なニュースばかり続いて本当に困ったもんだ。パチンカー諸君も「我々が日々平穏にパチンコを楽しめるのも、実は“身の安全が保証された世界”があってこそなんだ」と、たまには平和のありがたみでも感じて、少しは政治や環境問題について考えてみたらどーかね?のん気にバイアグラ飲んでチンポ立てて喜んでる場合じゃねえんだぞ。もっとも、精力絶倫でチンポが臭いうえに太すぎて女からの苦情が絶えない俺には、フニャマラ野郎のインポの苦しみなんかゼ〜ンゼン理解できねえし、する気もねえけどな。しかし、インポ治療薬が大流行するとは全く情けない勃起状況だねえ。

★毒物連鎖がホール内の人間関係を根底から変える!?
 和歌山の毒入りカレー事件以降、模倣犯だか便乗犯だか知らないが全国的に毒物混入事件が蔓延して「食物連鎖」ならぬ「毒物連鎖」という妙ちきりんな言葉まで登場した今日この頃だが、長野県で起きた缶入りウーロン茶に青酸が混入された事件ではとうとう新たな死者まで出てしまった。モノがカレーライスぐらいの食事ならばともかく、「缶入りジュースへの毒物混入」というのは全国3千6百万人のパチンコ愛好家にとっても深刻な問題である。いくら何でも「あの事件以降、お客様に無料配付しているカレーライスのサービスをしばらく中止しています」というパチンコ屋はないだろうが、缶やコップのジュース類は、長時間座ってパチンコ台に向かっている我々パチンカーの乾いたノドを潤し、ひとときの慰安をもたらしてくれる貴重なオアシスなのだ。それが「危ない」となれば我々はこれからどうすればいいのだろう?
 そして、この問題は単純に「個人の危険」だけでは済まされない。「毒物連鎖」はホール内の人間関係にも深刻な影響を及ぼすだろう。パチンコ漫画でも度々紹介されているが、ホール内の親しい常連たちの間でかわされるジュースやコーラやサンドイッチなどの“貢ぎ物”も、こんな物騒な状況下では軽い気持ちであげたり貰ったりができなくなってしまうだろう。もしかするとこれを読んでいる読者の中にも短絡的に「いつも親しげにているけどホントは俺はあのババアが目障りでたまらねえ!いい機会だから毒でも盛ってしばらく出入り禁止になって貰おう。常連の連中がみんな倒れたら朝の台取りも楽になるから一石二鳥だ!」などと考える馬鹿もいないとも限らないので忠告しておこう。そんな事件が起きて死人でも出ようものなら、店のほうがしばらく営業停止になるからやめとけ。そのあと営業を再開してもマスコミやヤジ馬が詰めかけて落ちついてパチンコなんか打てなくなるぞ!……とまあ、こんなつまらないことでホール内の麗しい友情や暖かい人間関係にヒビが入ってしまうのはパチンコを愛好する者として実に悲しく、断腸の思いであるが、ペット好きやスポーツマンの場合とは違って、「パチンコをする人に悪い人はいない」などという言葉が、口に出して言えば言うほど真っ赤な嘘に聞こえるのは俺に限ったことではないだろう。
 さて、そんな全くシャレにならない悪い冗談はさておき、実はこの「毒物連鎖」の問題には、どこのマスコミもあえて指摘しない都合の悪い真実があって、それは「そもそも缶入りの清涼飲料水は虫歯の元凶だし、糖分を取りすぎるのは身体にも良くない。健康面から考えれば清涼飲料水なんてモノは、毒なんか混入されなくても、もともと薄めた毒水も同然なのだ。生きるうえで飲まなければいけない必然性は全くない!ということで、「いい機会だからこのさい清涼飲料水は買うのも飲むのも一切やめてしまおう」という発想が人々の間に広がることである。それで節約して、余った金でパチンコでも打てば一石二鳥、ホールには水筒を下げて行けばいいだけの話である。

★パチンコにも国民栄誉賞を!
 先日、大往生をとげた国際的な映画監督の黒沢明氏に「国民栄誉賞を!」という声があちこちで上がっていて、どうらや受賞するのは間違いなさそうだ。そのニュースを聞いて「大衆娯楽として親しまれてきた映画の分野から国民栄誉賞の受賞者が出るのであれば、同じ大衆娯楽として長く庶民に親しまれてきたパチンコの分野からも国民栄誉賞の受賞者が出ても不思議ではないのではないか。いや、出なければ絶対におかしい!この国の政治は根本から間違っている!」と思ったのは俺だけかねえ? この前初めて聞いたけど、お上の見解では、パチンコはあくまでも「娯楽」であって「ギャンブル」じゃないんだってな。それが「新基準」とかいうつまんねえ規制の根拠になってるらしいが、そういう寝言吐くならパチンコを徹底的に「娯楽」として評価して国民栄誉賞ぐらい出せよな。もっともこんなデタラメな国の腐った政府に賞なんか貰っても誰も嬉しかねーけどよ、文化人面した激馬鹿タレントが「不倫は文化だ!」って偉そうに叫ぶぐらい「文化」の領域も広がってることだし、長年活躍しているパチプロの技術面も正当に評価して「人間国宝」に指定したって誰も文句なんか言わねえぜ。もっとも、これにはスカシた評論家や文化人どもの批判や抗議もあるだろう。「パチンコにはスポーツや映画のようなメイクドラマや感動がないじゃないか!」なんて言う底の浅い意見を堂々と言うたわけ者も出てくるに違いない。そんなのはパチンコを知らない奴の言い草だ。たとえば「真面目に働くぐらいなら死んだ方が一兆千倍もマシだと考えて次々と女に取りついては、マン汁は言うに及ばす骨の髄液までしゃぶりつくして大金を貢がせ、世話になった女をソープに売り飛ばしても何とも思わない鬼畜でグータラなヒモ野郎が、まんこの合間のひまつぶしに始めたパチンコに深くハマリ込んで負けっぱなしになり、女からブン取って貯め込んだ金も残らず使って、もうお金はないと言う女をタコ殴りにした上で、勝手に女の服や宝石や親の形見の指輪までを全部質屋に入れて、しまいには女の連れ子の小学生の娘の給食費にまで手をつけてホールに走り、そこで奇跡的に連チャンをくり返して大儲けしたはいいが、調子こいて買った立ちんぼの女から梅毒をうつされてチンポがただれてしまいましたとさ」というようなドラマは、どこのホールにだって珍しくない話なのである(妄想)

ゲスが教える鬼畜のパチンコ術
★馬鹿になって勝ちまくれ!番外篇「10連チャン以上したら宝くじを買え!」

 今回は純粋なパチンコの必勝法ではないのだが、パチンコとも深くかかわりのあるエピソードなので紹介しておこう。これから書く話は全くの実話である。
 先日の夕方、仕事帰りに地元の駅前を通ったら、行きつけのホールで顔見知りのパチプロが銀行前の販売所で鬼のように大量に宝くじを購入する現場を目撃した。そいつは、いつもモンスターハウスかバトルヒーローでドル箱を軽く10箱以上は積み上げているという負け知らずの景気のいいジグマなのだが、何でまた宝くじを大量に買うんだろうと不思議に思って後から声をかけると、バツが悪そうに以下のようなコトを話してくれた。自分は、今はわりと順調にパチンコで食っていて、調子が良ければ一日に15万以上勝ったりもするけど将来には漠然とした不安があって老後のことを考えると心配で胃のあたりがキリキリ痛い。こんなオレがパチンコ以外でハンパじゃないくらいまとまった大金を一気にゲットするには臓器を売るか宝くじを買うしかない。前後賞合わせて一億5千万円当たれば将来への不安なんて一気に解消するだろう。宝くじの必勝法では、「なるべく沢山買う」のも大切だが、何といっても最重要なのは、宝くじを買う人間の「ツキ」である。だからパチンコで15万円以上勝ったり10連チャン以上したりする絶好調にツキまくっている日にこうして大量に宝くじを買うのだという。これは、言われて考えればもっともなハナシである。宝くじというものは理論上、本当に「ツキ」が良ければ、たった一枚だけ買っても特賞が当たるときは当たるのだ。だから、このパチプロのように現在の自分の「ツキ」をその日打ったパチンコで計って、絶好調なときにだけ宝くじを買うというのは、案外と賢い方法なのかもしれない。それで実際に今まで宝くじでどのぐらい儲けたのか?と聞いたら、特賞に近い番号はしょっちゅう引き当てるがまだ当たったことはない。3年前に百万円当たったのが最高で10万円程度の当りが年に何度かあるという。しかし笑えるのがその使い道だ。一億五千万円当てたら何をするんだと聞いたら、そのパチプロはホントに嬉しそうな顔をして言った。「勝ち負けを気にせずに思いきりパチンコを打ちに行くよ!」


村崎百郎の快楽パチンコ「盤面シャワー」第9発 村崎百郎

和歌山で起きたヒ素入りカレー事件の捜査にからんで発覚した毒物保険金詐欺事件で疑惑のH夫妻が逮捕されてからというもの、メディアを上げての報道合戦でミキハウスのTシャツが良く似合うマスミちゃんの人気は広末涼子を軽く凌駕するほどのウナギ登りの急上昇。オレの頭の中にも全国約3千人の熱烈なマスミちゃんファンからの激しい妄想電波が届きまくりで、はっきり言ってウルセエんだよ!この号が出る頃にはインターネット上にマスミちゃんのアイコラヌード画像が多数バラまかれてズリネタには不自由しないだろうが、「あんなに稼いでくれる女房がいれば毎日パチンコ三昧の生活が出来るからいいなあ」なんて考えるのは甘い。いかに時代が腐っているとはいえ、あそこまで完璧にデキた女は3千万人に一人いるかいないかの確率だぞ〜!

★パチンコ屋が24時間営業になったら? その1
 パチンコをめぐる法律が改正されて、今後はコンビニエンスストアのように24時間営業のパチンコ屋が登場するかもしれないという噂を耳にした。もしもこれが本当ならば、業界やパチンカーにとっては、黒船に来航されて開国を迫られた時の江戸幕府なみの衝撃であるし、実現すれば店の営業形態も客のパチンカーのライフスタイルも、従来のものが根底からくつがえされる大変動を迫られるのは間違いない。そこで今回は俺の妄想力をフル活用して24時間営業のパチンコ屋をシミュレーションしてみよう。
 まず、第一にパチンコ屋がシャッターを取り払って年中無休の24時間営業をやれば、これまで閉店後に密かに忍び込まれて取り付けられていた裏ロムの仕込みが容易にできなくなるからゴト師の連中は困るだろう。同様に店側の設定調整や釘調整もできなくなるのではないかという気もするが、これはシマごとに暗幕を引いて調整タイムを設ければ解決される問題だ。
 24時間営業ならば、調子のいい台をつかんだが最後、気合いの入ったパチンカーは睡魔と戦いながら命の続く限り打ち続け台の回線が焼き切れるまで玉を抜きまくるだろう。これは想像を絶するバトルとなることは間違いなく、店側も医者を雇って時々客の健康チェックサービスをして疲労度の高い客にドクターストップ=退場を勧告する必要があるかもしれない。人間という生き物は、どう頑張っても一週間以上睡眠を取らないと死んでしまうらしいし、若い連中でも最近はひ弱になっているので3日の完徹ができる奴は稀だろう。そうなると、打てば寝なくても食わなくても頑張れるという非合法なドラッグ――シャブの蔓延がこれまで以上に懸念されることだろう。これは法律以前に健康上も精神衛生上も大変に好ましくないので、パチンカー諸君はぜひとも悪い誘惑には決して負けずにコーヒーのガブ飲み程度で我慢してほしい。
 実際問題として24時間営業が実現すれば、店に住み着いてしまう奴が出てくるのは時間の問題だ。部屋を借りて月々家賃を払うのも無駄ではないかと、アパートを引き払って店に住み着き打ち続ける奴もごまんと出てくるに違いない。同じ店の同じ台に居座って何日も何か月も打ち続ければ、そのうち「中練馬区駅前/銀玉帝国245番台/松木コージ様」という住所で郵便局から手紙を出せば届くようになるかもしれない。
 しかし、そうやって何日も泊まりがけでフロにも入らず打ち続けるような汗臭いパチンカーが増えると、店内が異様な臭気に包まれて女性客が減る可能性があるので、店側もシャワー室を完備して「30時間以上ご滞在のお客様にシャワータイムとマッサージをサービス」なんてこともやらなくてはならないだろう。いや、「百時間を越えて打ち続けるパチンカーは夏冬を問わず強制入浴」ぐらいのルールは絶対に必要だ
 実現するかどうかはわからない制度だが、こういう妄想はヤリ始めると止まらない。次号では24時間営業で変貌する未来のパチンコ屋の驚愕の実態を深く妄想するぞ!

★保険金詐欺事件で空前のギャンブルブーム到来か?
 それにしても和歌山の保険金詐欺事件報道は見ていて実に興味深い。ヘタなサスペンス映画やTVドラマなど比べ物にならない面白さと圧倒的なリアリティが人気を呼んで、鬼畜界(村崎のような超クズ人間どもの世界のことです:編集部注)では逮捕直後からマスミちゃんは一躍トップアイドルの座に躍り出て向かう所敵無しの状態だ。思えばオウムの事件の麻原被告以降、酒鬼薔薇の小僧を除いてこれほどキャラが立って観客を楽しませてくれる容疑者もいなかった。この世の腐敗と堕落と荒廃を真剣に願う鬼畜な俺としては、ぜひとも良識派&人権派の弁護士や諸先生の皆さんの御努力でマスミちゃんの「証拠不十分による無罪」を無理やり勝ち取って、日本中の鬼畜どもに「やっぱりこの世はウマいことやって楽して金儲けした奴の勝ちなんだ!」、「これだけやっても黙秘して人権さえ主張すれば楽に無罪を勝ち取れる!」、「これは俺もやるっきゃない!まずジジイとババアに保険を掛けよう」などと思わせて鬼畜行為の励みになれば万々歳なのだが、さすがに警察も「こんな奴らに無罪を許しては、想像を絶するような悪い手本になって、同様の事件が列島中に蔓延しかねない。そんな事態だけは絶対に阻止しなくては」と思っているらしく、いつになく気合いの入った捜査活動をしているように見受けられる。しかし、マスミちゃんの有罪/無罪はこのさいあまり重要ではない。大切なのは、この事件と事件の犯罪報道を通して善良な国民の皆さんが「まじめに生きて働くことが限りなく馬鹿馬鹿しい」と心底感じることなのだ。そうなれば国民全体のモラルがさらに低下して「空前の犯罪ブーム」が起こるだろうが、その前段階として競馬や競輪や競艇などの「空前のギャンブルブーム」が来ることは間違いない。当然だがお手軽なギャンブルとしてのパチンコも今よりもっと流行るだろう。マスコミのインタビューで「ワイはこの前も競艇で千八百万儲けたで!五分で千八百万円や!」と吠えていたマスミちゃんのダンナのケンジ君の言葉に「千八百万円といえばパチンコでは3円換金の店でも五千四百万発か…H夫妻がこれまで保険金で受け取ったと言われている約5億円という金額は玉にすると15億発!いったい何十年打てば稼げるんだ!」と感心したパチンカーも多いことだろう。競馬や競輪や保険金詐欺で得られる富に比べれば、パチンコなどは実に可愛いモノなのだ。

ゲスが教える鬼畜のパチンコ術
★馬鹿になって勝ちまくれ! その4「妻子を持って勝ちまくれ!」

 ある日の夕方、なじみのホールでパチンコを打ちながら人間観察をしていると、常連のオヤジが店に入ってきたジグマのパチプロ(30代後半?)に「今日はずいぶん遅い出勤だねえ」と声をかけ、そのパチプロが平然と「いやあ、今日は下の娘の授業参観日だったんだよ」と答えたので、俺は気が遠くなるほど驚いて思わず左手に持っていた飲みかけのジュースのコップを床に落としそうになっちまった。妻子持ちのパチプロが俺の近所にいたとは全くもって驚きである。しかも持ってる子供が複数とは恐れ入った!もしかすると奥さんが何かの店をやって定職についているのかもしれないが、それにしてもいいトシをこいて妻子持ちのパチプロをやっているとは、神をも怖れぬ大馬鹿野郎である。そう考えると「妻子持ちのパチプロ」というのも立派な「馬鹿打法」の一つといえるだろう。そのパチプロは店で見かけるといつもモンスターハウスのシマで派手にドル箱を10箱以上積み上げている豪快な奴なのだが、強さの秘密は案外とそういう所にあったのかもしれない。しかし、親父がパチプロの娘は学校の授業で「私のお父さん」とういう題材で作文を書かされたら、一体どんなことを書くのだろう?「お父さんはパチプロです。まいにち朝の10じにお店の前にならんですごいいきおいで台をとります。それからお金のつづくかぎり、夜の11じに、お店がしまるまでパチンコをうちつづけます。勝つとお酒をのみにいったり、フーゾクというお店に行ったりするので夜おそくにしか帰ってきません。朝しか会えないので、わたしはちょっとさびしいです。お母さんはわたしに、お父さんのような人とけっこんしたらぜったいにだめよといいますが、わたしはかぞくのためにがんばっているお父さんが大好きです」とか、書かれるのかねえ?それはそれで楽しいかもしれないけどな…


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