村崎百郎の快楽パチンコ「盤面シャワー」vol.10〜12

村崎百郎の快楽パチンコ「盤面シャワー」第10発 村崎百郎
 気がついたらもう年末だねえ。皆の衆の今年のパチンコ収支はどうだったかね? 新基準台はつまんねえし、景気もどん底でイイ話はほとんどなかったから、おそらくは圧倒的に赤字決算の奴が多いと思うが、それでも来年は正月からバカツキで儲かりまくるイイ年になるかもしれないんだから、大晦日のドサクサにまぎれて「来年こそパチンコを止めてまっとうに生きてやる!」なんて安易に実行不可能な反省なんかするんじゃねえぜ!どうせこんなクソ連載まで読んでるような連中には、この先死ぬまで一生パチンコから離れられない因業な人生しか残ってねえに決まってンだから、あきらめてケツまくって気合い入れて打ちまくれよ。それがお前らの幸せだ。いいか、間違っても社会や政治や自分の人生や環境問題について真面目に考えるんじゃねえぞ!

★パチンコ屋が24時間営業になったら? その2
 さて、今回も先月に続いて、実現の噂がある「24時間営業のパチンコ屋」の妄想を更にたくましく広げてみよう。前回も話題にしたがパチンコ屋の24時間営業化は、単に店の営業時間が延びるというだけでは済まず、パチンコ屋のありかたを根底からくつがえすことになるだろう。なにせ24時間いつでも開いているのだから、通うだけでは飽き足らず、アパートを引き払って住みつく奴が出てくるのは時間の問題だ。そうなると「プロ」とか「ジグマ」とかいう言葉は死語になって、パチンコ屋の「住人」か「非住人」かの区別を表す言葉がこれに取って代わるだろう。一度爆裂台に座ったが最後、客は台の回線が焼き切れるまで何日も何か月も同じ台に居座って打ち続けるに違いない。店は「同じ台での連続遊技は一台につき30日限りとさせて頂きます」という規則を作るか、「客が寝入った時点で遊技終了・退店処分」にするなど、いろいろと対策を立てねばならないだろう。そうなるとハイエナ行為も数日ががりから数か月単位の長期間にわたっての待ちが必要となってくるので、出ている台の後に寝袋をかかえて座り込んで並ぶ奴も出てくるだろう。24時間営業では、店側が台の釘や設定をいじれるのは「客が仮眠を取ったすきにすかさず」ということになるだろうから、出る台をつかんだ奴は、糞小便をたれ流そうがおかまいなしで意地でも台から動かなくなるのは確実だ。そんな便所臭い店になっては堪らないので店は客に対して「シビン&おまるサービス」を実施しなくてはならないだろう。ドル箱を持ってシマを走り回る店員が、今後は客の呼び出しを受けてシビンやおまるを持って走りまわるのである。ホール係の可愛い女の子がいそいで持ってきてくれるシビンにチンポコをさし入れてひり出す小便はものすごく爽快だろう。そして、クサい小便で一杯になったシビンをホール係の可愛い女の子に「いやあ、こんなにたまってたよォ」と手渡すときのちょっとした照れくささや気恥ずかしさも「いとをかし」である。当然だが、大当たり中の小便サービスは客の両手がふさがっているので「ホール係の若くて可愛い女の子が直接手でズボンのチャックからチンポコをとり出して、シビンをあてがい小便をさせてくれ、そのあとちり紙でチンポコの先をヌグってくれるサービス」になるのは、もう絶対に間違いない!そうなってくると女性店員の制服は看護婦さんの制服に近い形のものに変わっていくのが自然の成り行きだ。それがダメなら店は店舗を大きく改装し、滅びつつある公衆浴場と合併して(銭湯とパチンコ屋はとても良く似ている!)客が裸でパチンコを楽しめるようにすると良いだろう。打ち疲れたら湯舟につかって、汗を流してリフレッシュしてまた打つ。そうなった場合、誰が何と言おうと「男女平等の原則に基づいての混浴」が国際社会の常識だが、ババアのヌードは極力見たくない諸兄も多いだろうから「お年寄りに優しい台を揃えたシルバーフロア」を別に設けてほしいものだ。俺はパチンコ屋が「庶民の裸の社交場」になるのは良いと思うぜ。

★98年度日本ゲス事件大賞発表!
 98年もイロイロあったけど今年最高の最低事件は何といっても和歌山で起きたヒ素入りカレー事件だねえ。個人的に「98年ゲス事件大賞」をくれてやるから和歌山県民は有り難く思えよ。この原稿書いてる11月中旬の時点では、カレー事件の容疑者は一応逮捕されていないけど、こいつらが限りなくアヤシイというワケでマスミちゃんとケンジ君夫婦がヒ素がらみの保険金詐欺疑惑で連チャン逮捕&拘留の真ッ最中だ!(これも人権派の弁護士どもが別件逮捕だってワメいてウルサイからCR機と同様、5連チャンがリミッターですかねえ、警察の皆さん?)あい変わらず完黙の二人だけど、カレー殺人事件で起訴された暁には「4人殺し+63人の殺人未遂」という途方もない重罪がおっかぶさって死刑のフラグが軽く5回分ぐらいは立つ計算だから、不利になることは何もしゃべらないのは当然だよな。けどまあ、林夫妻についている7人の弁護士がみんな優秀らしいから(7人の侍と呼ばれてるらしい)無罪放免される可能性だってゼロじゃないだろう。そうなったら、取材した記者やリポーター連中は仕返しにマスミちゃんに保険をかけられないように気をつけないと後が怖いぞ〜。
 マスコミは林夫妻の弁護士たちの態度が悪いとか、何考えてんだとかイチャモンをつけているが、何も林夫妻が犯人と決まったワケじゃないんだし、事件の真相が、実は地球から百万光年離れたチンコクサイ星からはるばる円盤に乗って和歌山市上空にやってきたマンコクサイ星人が、挨拶がわりに時間を止めてカレー鍋の中に、「オラの星ではカレーにはコレを入れるのが常識だ」とばかり、善意で亜ヒ酸を入れた可能性だって数千万兆分の一のそのまた半分ぐらいはあるかもしれないのだから、彼らを犯罪者扱いするのはやめよう。(あるわけねえっつーに!)彼女は「やってない」って言ってるんだからボクらももっとにんげんをしんじようよ!ちなみに「弁護士」ってのは一見偉そうな商売に思えるけど、場合によっては「悪人からカネを貰って悪人の味方をする、官僚や政治家同様この世で最も卑しくさもしい連中」でもあるんだから安易に尊敬するなよ。
 オレも日本下品化の野望のためにはああいう女には今後も活躍して欲しいので、趣味で「マスミちゃんの無罪を無責任に信じる会」ってのを作ったら、アタマの中に電波でやってくる入会申し込みが3日で日本国民の総人口を軽く超えたので驚いたぜ!

ゲスが教える鬼畜のパチンコ術
★馬鹿になって勝ちまくれ! その5「愛国心で勝ちまくれ!」
 それにしても「デラマイッタ」ってのは、もの凄い妄想パチンコ台だねえ。5連チャン以上の数珠つなぎ連チャンが禁止だというなら、連チャン中かどうかを分からなくして、客に気分だけ数珠つなぎ連チャンを体験したつもりになってもらおうとは、メーカー側の工夫もナリフリ構わずなんでもアリって感じで好感が持てるねえ。以前観た低予算のピンク映画の中で、関東で大地震が起こるシーンを表現するのに、ビルの屋上にカメラを持っていって、レンズに赤いフィルターをかけてカメラを激しく揺さぶって街中が揺れているように見せていたのを思い出して笑っちまったぜ。「世界が揺れてくれないなら、自分が揺れて世界全体が揺れているように見よう」というワケだ。だけど俺はコレを貧乏臭い姑息な演出と馬鹿にするつもりはない。視点さえ変えれば自分の外側にある世界なんてものは、いくらでも見え方が変わってしまうし、俺たちは何をどう妄想しようが自由で、その妄想次第でいくらでも幸福な気分になれるのだ。だから、この「妄想」を必勝法に利用しない手はない。たとえばスポーツ新聞を読んでいると、マスターベーション(せんずり)と語感が似ているモチベーションという言葉がしばしば話題になっている。オレは中卒で英語が良く分からないが、どうやらそれは「勝つための動機づけ」という意味らしい。確かにスポーツ選手に限らず「何としても勝たねばならない必然性」があってそれが強ければ強いほど、人は潜在的に持っている力を最大限に発揮できるだろう。これはパチンカーにとっても同様で、強烈なモチベーションがあった方が勝つことができるのは間違いない。それも個人の私利私欲だけでは駄目だ。妄想力を最大限に働かせて「俺が今日この店で負けたらそのカネは、天下りの警察官僚どもの老後の遊び金になる!そんなのは絶対イヤだ!」と思えば勝負にも身が入るだろう。「俺のスッた金が巡り巡って某国の飢えた子供の口に入る食料費になるのは嬉しいが、日本を狙うミサイル作りの資金になるのだけは断じて許せん!お国のためにも負けられない!」と思えば気合いも入るぜ!


村崎百郎の快楽パチンコ「盤面シャワー」第11発 村崎百郎

 映画『タイタニック』のビデオが売れてるらしいねえ。日本経済が見事に大沈没しているときに全く皮肉な流行だねえ。それにしても、この“不況”というタチの悪いハマリは一体どこまで続くのかねえ?経済もパチンコみたいに長いハマリの後に一気に爆発してドル箱の山盛り連チャンがやって来るならいいんだが、そんな気配は微塵もねえときたもんだ。世界規模の大災害か大戦争でもあれば、武器やら食料やら衣料品やらいろんな需要が一気に増えて経済が活性化するだろうという不謹慎なハナシもあるんだが、そんなものは宝クジの特賞以上に期待できないだろう。こういうご時世だからこそ、せめてパチンコぐらいは景気良く出て欲しいもんだが、どうせ年始は暮れのボーナス&お年玉ボッタクリの「お店感謝デー」だろう。イヤな世の中だねえ!

★98年の総括と商品券問題をブッタ斬る!
 それにしても、つまんねえ一年だったよな。政治も経済も何もかもデタラメで、10年経っても記憶に残るのは和歌山のカレー事件ぐらいのモンかねえ。イロイロあったけど、さえねえ面した小渕とかいう野郎が総理になった時にはホントに失望しちゃったぜ(期待してなかったけど)。あの面では間違いなく諸外国にナメられるだろう。ただでさえ小柄な日本人は、サミットのときに外国の首相や大統領連中と並んで記念撮影すると見劣りがするんだから、今後は総理大臣は人格や実績ではなく、見る者に莫大な恐怖と脅威を与えるドスのきいた迫力のある面をしたイイ顔の親父を選んで欲しいもんだねえ(最低でもアニマル浜口程度の顔は欲しいよなあ)。小渕も今からでも遅くないから整形してくんねえかな顔のまん中に十文字の深い傷口作るだけでもずいぶん違うぜえ。それと政府が潰れかけた銀行にやたらと公的資金を導入するのも感心しないねえ。アレってみんなオレらの税金なんだぜ。だいたい「銀行」なんて偉そうにスカしてやがるけど単なる金貸しじゃねーかよ。ひかえめで威張りちらさないサラ金業者の皆さんの方が奴らの何倍も人間ができてるぜ。あんな連中にはクリスマスに鶏の丸焼きでもくれてやるぐらいで充分だろう(公的チキンの導入)。それと、最初は冗談かと思ったら真面目に審議されだした「景気対策のための商品券配付」ってのは一体何なんだよ?十五歳以下のガキのいる家と収入の少ないお年寄に、一律二万円の半年間有効な商品券をプレゼントして経済を活性化させようという意図らしいけど、国民ナメるのもいい加減にしろよな。俺たちがそんなはした金を貰って涙を流して感謝でもすると思うのか?ノミ屋の一割返しの方がよっぽど良心的だぞ!
 ってわけで、考えれば考えるほど頭にくることが多いこの頃だが、政府が配る予定の商品券は何とパチンコにも使用可能だという。そう聞いて「ガキをこさえておいて良かったな」とか「ウチの寝たきりの爺さんもたまには役立つこともあるんだな」と思ったパチンカー親父はちょっと得した気分になるだろう。ムカつくのはオレみたいにガキもジジババもいなくて商品券の貰えない一人者のパチンカーたちである。しかし「今からでも遅くない。ガキをこさえて商品券を貰おう」などと短絡的に考えるのは出産費用だけでも三十万はかかるんだから止めとけよ。ホームレスの爺さんたちと片っ端から養子縁組して商品券を貰うという手もあるだろうが、これも後々面倒そうだから実行するのは難しい。結局、商品券が配られたら、各地で小学生たちが親父連中に商品券をカツアゲされる事件が頻発するだけだろう。結局のところ、こういう不公平で使えない法案は、起こらなくてもいい悲劇を生むだけである。次の選挙では絶対に勝てないと諦めた自民党は節操なく仇敵小沢一郎の自由党と組むし、対抗勢力の民主党のアタマの菅直人は不倫疑惑が発覚して男を下げた。たかが浮気一つ満足にできねえマヌケな男に国政は任せられねえよな。姦直人と名前を変えて出直せよ馬鹿!

★広末涼子が高田馬場でパチンコをする日
 俺のアタマにやってくる電波の妄想によれば、広末涼子が自己推薦で早稲田大学の合格が決まって以降、早大キャンパスのある地下鉄早稲田駅の隣で、本誌編集部のビルもある高田馬場駅界隈のパチンコ屋が激アツらしい。その理由は書かずともお分かりだろう。この四月から広末は晴れて早稲田の大学生になるのである。大学生といえば麻雀とパチンコが常識だ。タレント業と平行して学生生活を満喫したい広末がパチンコをやらないワケがない。いや、絶対にやって貰わなければ全国数千万人の広末ファンのパチンカーたちが納得しない! というわけで、あの広末の笑顔を早大生たちにだけ独占させてなるものかと、高田馬場周辺の広末ファンのパチンカーたちは、いつ広末が店にやって来ても一番状態の良い台を紹介できるようにと連日連夜、目を皿のようにして出玉データや台のチェックに余念がないらしい。当然だがこうなると店の奥のパチスロコーナーにたむろするスロッターたちも黙っちゃいない。「広末がパチスロをやりにきてリーチ目を出したら、絶対に俺が自己推薦で志願してビッグを揃えてやる! 他の奴も目押ししたがるだろうけど、そんなことは許さない。広末以外の客を全員殴り倒してでも絶対に俺が目押ししてやる! ああもう、先輩だろうとダチだろうと容赦しねえ!」といってヌンチャクや特殊三段警棒やスタンガンを大量に携帯して店をうろつく超過激な武闘派スロッター一人や二人ではないらしい。
 こうしたファンの加熱ぶりは、先頃「広末が入学したらどうしたいか?」という早大のミニコミのアンケートで一番多かった回答が「広末をレイプしたい」であった事実に比べれば可愛いものである。このままでは早大内で「ここで犯せる!校内広末強姦マップ」と題したお薦めの強姦スポット地図が大量に出回る可能性は、激甘の現金機の大当たり確率を軽く凌ぐことだろう。世も末である。これに対して「レイプはまずいが語感が少し似ているリプレイハズシぐらいは手を取って教えてあげたい」というスロッターも多いだろう。店の方も、一度打ったら開店から閉店まで連チャンが続く驚異の「広末涼子専用台」を用意するかもしれない。ともあれ数年後、駅前のK店あたりで、くわえ煙草で台を激しくドツキながら「コラア!この台、マジで出ねえぞ馬鹿野郎ォ!」と怒鳴る広末の姿が目撃される可能性は決してゼロではないのだ。

ゲスが教える鬼畜のパチンコ術
★馬鹿になって勝ちまくれ! その6「年始は打たずにせんずり三昧!」
 年末まではそこそこ出して客を勝たせて、年が明けると途端に回収にかかるのが、この業界の定番だろう。客も正月は、暮れから続く忘年会やら何やらで、すっかり浮かれ気分で気が大きくなってるから、初詣の帰りにフラリと寄ったパチンコ屋で少々万札が飛んだって「ええい、お年玉代わりのご祝儀だ、とっときやがれ!」ってなもんで、大負けも大して気にならない。学生連中も親や親戚からお年玉を貰っていつもよりリッチだから、投資金額も普通ならとっくにヤメて帰る額の倍は投入しちゃうだろう。少々まとまった金を持ってる時の一万円札一枚の価値は、気分的には、給料日前のジリ貧時にサイフの底に最後に残った五百円玉一枚の価値以下だったりして、平気で使えてしまうものである。だが諸君、騙されてはいけない正月に負けようが、ひな祭りに負けようが、終戦記念日に負けようが、自分の童貞喪失記念日に負けようが、負けは負けで一万円の価値はあくまでも一万円である「正月だから、まあいいか」なんて余裕かましてるような奴にはこの不況は乗りきれないし、明るい21世紀も来ないだろう。我々は正月こそ、パチプロたちがいつも口を揃えて「常に勝つことよりも、負けないパチンコを心掛けている」というのを心して思い出すべきなのだ。したがって「出そうもないときはきっぱり打たない」というのも立派な必勝法なのである。重度のパチンコドランカーにとっては「パチンコを打ちに行ける暇と金があるのにあえて行かない」などというのは死ぬより辛いことだろう。「今、こうしてじっとしている時も、あの店の俺の台(妄想)でどこの馬の骨ともしれない赤の他人がガンガン玉を抜きまくっているに違いない!」そう考えると気が狂いそうでいても立ってもいられず、ついつい店へ行ってしまうだろう。それが大きな間違いなのだ。だから、大晦日まではパチンコ屋で玉を抜きまくり正月は家にいて、コアマガジン社のエロ本を買ってきて思いきり精子を抜きまくろう。それが正しいパチンカーのあり方である。とはいえ、負ける人あってのパチンコ業界なので、友人知人に「正月のパチンコ屋はオニのように出すから毎日行くといいよ!」と薦めることも忘れないように。


村崎百郎の快楽パチンコ「盤面シャワー」第12発 村崎百郎

年が変わっても状況は何も変わらないねえ。気がついたらこの連載も一年目だ。しかし、よくもまあ、こんなデタラメな連載が一年も続いたよなあ。誰も抗議しねえから俺が抗議しとくけど、ロクにパチンコもやらねえで、やたらとチンコだのマンコだのと下品な言葉を連呼して、オレは人よりチンポが太くて臭いと威張り、しまいには意味もなく「アナルセックスがやりてえ!」と書きちらかすクソ連載のどこがパチンカーのための教養講座なんだよ!お前ら読者諸君はカネ払って本買ってんだから(一部立ち読みと万引きを除く)、怒っていいんだし、いいかげんに怒れよ!そういう大人しすぎる態度が、官憲どもを増長させ、現在のようなパチンコ規制を許してしまう元凶になっているとは思わないか?わかったら今年から我慢はヤメて素直に怒れよ!

★政府は我々パチンカーをどう思っているのか?
 さて、連載も一年目を迎えたことだし、今回ぐらいはいつものマンコやチンコネタを控えてパチンコのかかえる諸問題について、ちったあ真面目に考えてみよう。
 熱狂的なパチンコマニアではない俺が冷静に見ても、CRカード導入や新基準など、現在お上がパチンコに対して行っている様々な規制は相当に理不尽でムチャクチャなものに思える。どうしてパチンコ業界ばかりがこんな“いじめに近い嫌がらせ”を受けなければならないのだろう? 政府はパチンコ屋やパチンカーが大嫌いだとでもううのか? 別に嫌いなら嫌いでもかまわないが、今はそんな下らない嫌がらせをしている場合ではないだろう。長引く不況で景気がどん底まで低迷している現在、政府は、国内の消費を活性化させる為にはあらゆる努力を惜しんではいけないはずだ。常識で考えれば、こういう不況だからこそ、規制を緩和して経済の活性化につとめるべきなのである。実際、他業種ではここ数年で様々な規制緩和措置が取られている。それなのに何故、パチンコだけがイビられいじめられるのか? 俺はその理由について次のように妄想したので、真偽は読者諸君も一緒に考えてみてくれ。
 まず第一に、政府がパチンコを快く思っていないのは間違いない。その理由はどうせ「ギャンブルが普及しすぎるのは民主国家として好ましくない」などという下らないものだろう。もしかすると「ギャンブルで生計を立てるような不真面目な国民が増え過ぎると、国自体が下品になって諸外国に顔向けができない」などと、大真面目に考えている馬鹿がいるのかもしれない。だったらそんな心配は無用である。この国はギャンブルが盛んであろうがなかろうが、すでに充分すぎるぐらい下品だからだ。
 本音を言えば「政府は公営ギャンブル以外のギャンブルは全て潰したい」のではないか。昨年暮れに蝦子さんがチンケな麻雀賭博で捕まって大きく報道されたのも「オレらにことわりなく勝手に賭博をやるんじゃねえ!」という強い意志の現われである。そう考えると「何てけつの穴の狭い国なんだ」とつくづく情けなくなるが、パチンコの規制にはそれ以上の悪意が感じられる。これは、俺だけの被害妄想かも知れないが、「政府や警察はパチンコ愛好者を犯罪者か犯罪予備軍と見なしている」としか思えないのだ。奴らが独自の妄想と思い込みから「どうせこいつらはギャンブルやってんだからいつか犯罪に手を染めるだろう」と思っている可能性は非常に高いし、そういう偏見を持つのは奴らの勝手なので、我々がいくら「そんなことはありません、まじめで立派なパチンコ愛好家もたくさんいます」と言っても通用しないのだ。実際、奴らはすでに長年の統計調査をもとにそれを実証するデータを持っているのかも知れない。であれば、奴らが数多くのパチンカーたちのデータを細かく集積できる管理システム作りを目論むのは自然の成り行きだろう。考え過ぎかもしれないが、俺があえてデ○○○ボのカードを作らないのも、そうした自己情報の漏洩防止のためなのである。
 
政府はパチンカー票を無視しているのか?
 話を続けよう。政府のパチンコ愛好家への冷たい仕打ちは考えれば考えるほど不可解なものがある。なぜなら、パチンカーといえども選挙のときは貴重な一票を投じる有権者の一人であり、全国一千万人ともいわれるパチンコ愛好家たちは数の上でも影響力を持つ貴重な票田であるはずなのだ。普通に考えればもう少し優遇してくれてもいい気がする。それなのに、こんなにも露骨な嫌がらせを続ける理由は一体何か?「パチンカーどもの票で選挙に勝ったって、ちっとも嬉しくねえ」とでもいうのか?そんなはずはない。政治家などという連中は、選挙で勝つためならどんな臭い糞でも平気でかぶって飲み込めるような超一流の変態揃いである。票を投じる人間のより好みなど絶対にしないだろう。もしかすると政府与党は我々パチンカーに対して「どんなにイジメてもこいつらは野党には投票しないだろう」などとたかをくくっているのかもしれない。確かに安保闘争が盛んだった頃、当時まだ現役だった長嶋監督が「社会党が政権を取るとプロ野球が無くなるから嫌だ!」と発言して、主に左翼系の知識人たちから失笑を買ったことがあったが、常識で考えても、思考が長嶋監督レベルにハジけたパチンカーなどそんなに沢山いるはずがない(と信じたい)。90年代に入って政治が混迷期を迎え、野党連合が政権を取っても、社会党と自民党の連立政権時代にも、プロ野球も競馬もエロ本もエロビデオもソープランドも無くなることはなかった。もはや「クリーンな政治を掲げる野党が政権を取ったら娯楽やギャンブルは一切禁止になるゾ」という脅しが選挙民に通じるような時代ではないのだ。だったら何で……と考えた末に、一つだけ思い当たるフシがあった。それは、選挙に参加するパチンカーの数が極端に少ないからなのではないかという仮説だ。選挙は日曜日に多く、投票時間も朝の8時から午後6時頃までというのが常である。これが午後8時までに延びたとしても充分パチンコ屋の営業時間の枠内なので、開店前から店の前に並ぶような真面目なパチンカーは選挙に行く暇など全く無いのだ。選挙が勝負の政治家にとって、選挙に来ない選挙民など“国民”の頭数には入らない。その結果、ギャンブルをしない良識ある市民や子供の教育に熱心な婦人層にエエカッコするために政府は選挙前にエロやギャンブルを規制するというワケだ。これがパチンコいじめの真相だぞ!

ゲスが教える鬼畜のパチンコ術
愛されるパチンカーを目指せ!
 このタイトルを読んで「鬼畜のくせに何たる言い草だ!」と思う読者もいるかも知れないが、それは大きな間違いだ。己の利益の為に平気で人畜無害な善人を演じることができなければ一人前の鬼畜とはいえないし、人知れず悪事を続けながら楽しく暮らしていくには、平素は善良な一般小市民を演じておく方が何かと都合が良いのだ。
 といっても、悪事を薦める目的で「愛されるパチンカーを目指せ!」と書いたのではない。ちょっと大きくハマるとすぐに台をどついて大声を出してわめいたり、他の客に因縁をつけて威嚇したり、ホール係の姉ちゃんがドル箱を持ってくる度に尻を撫でてセクハラをしたり、両替所で特殊景品と一緒に臭えチンポを出して「オレと一発5万円でどうだ?オバちゃんも若い男にゃ不自由してんだろう?」と言って迫ったり(そんな客は村崎ぐらいでしょう:編集部注)などの横暴な態度を続けると今後は確実に勝てなくなるから気をつけろという話だ。噂によればプリベイトカード会社は、現行のCRカードに変えて偽造されにくい新たなカードの開発を計画しているらしい。お上もそれに荷担して、パチンコ店には新カードシステムの高い導入資金の見返りに、大負けしている客の救済を口実にした「大当たり遠隔操作」を黙認するのではないかとも言われている。そんなものが実現されたらたまったものではないが、もしも本当に実現したら、台をどついて騒ぐような態度の悪い客が早々に遠隔操作の餌食になるのは確実だろう。店にしてみれば、何よりも一般客が入りずらくなるような雰囲気を作る客が最悪の客だからである。徹底的に玉を出さなければどんな横暴な客でもそのうち来なくなるだろう。身に覚えのある奴はそうならないように今から店では行儀良くしておけ。パチンコ屋に限らず、客だからといって常に横柄な態度で店員に接していると、そのうち手痛いしっぺ返しを食らうぞ(特に食い物屋系で)。俺も職場の工場では気にくわない先輩にいつも隠れてチンポを浸けた小便茶を出して飲ませたもんだ。そいつが胃を壊して会社を辞めたのはそれから2年後だった。そういうワケで、人間、あまり威張らずに謙虚に生きた方が、恨まれないし敵も少なくていいのである。


HOMEMENU

Copyright (C) 2001 MURASAKI All Rights Reserved.