補助記憶装置メディア

Date : 2005-12-15
Author : Defolos

CONTENTS

(1.) 補助記憶装置メディア

補助記憶装置メディア

 補助記憶装置とは、HDDやCD/DVDなどの主記憶装置の支援装置に当たるハードウェアのことです。主記憶装置が小容量、発揮性、持ち運び困難なことから、補助記憶装置には大容量で不発揮性、なおかつ持ち運びできることが要求されます。様々な種類の補助記憶装置が販売されており、目的に応じてそれぞれを使い分ける必要があります。次に代表的な補助記憶装置と性能向上技術を挙げていきます。

● 磁気メディア

» フロッピーディスク (FD)

 やわらかいプラスティックディスクに磁性体を塗ったメディアです。容量は720KB〜1.44MBで、最近では大容量低価格のCDの登場により仕様の幅が狭まりました。しかし、今でも自作PCにおいては大きな重要性を占めています。
 小容量のデータのバックアップ、配布に効果的ですが、少々アクセスが遅いようです。

» 磁気テープ

 テープに磁性体を塗ったメディアです。1巻きあたり数十GBの容量を持つものもあり、ビットあたりの値段が非常に安いです。それ故にバックアップ用の媒体として人気があります。
 磁気テープは記録した順序通りにしか読み出しが行えないシーケンシャルアクセスなメディアですが、通常バックアップは部分的なファイルだけ復元するようなことはせず、全てを復元するのでランダムアクセスができなくても問題はありません。

● 光ディスク (CD)

» CD (Conpact Disc)

 樹脂製のディスクに細かい凸凹をつけたり、レーザによって反射率を変えてデータを記録するメディアです。ソフトウェア、音楽などの配布に非常に普及しており、デジタル流通を担う重要なメディアとなっています。

» CD-ROM (Conpact Disc Read Only Memory)

 読み込みのみが可能なCDです。樹脂ディスクに、製造時に細かい穴(ピット)を空けてデータを記録します。データの書き換えはできません。ソフトウェアの配布に多く使われています。

» CD-R (Conpact Disc Recordable)

 ユーザが一度だけ書き込めるCDです。いったん書き込んだ内容は消去できません。表面に金色や青緑色の有機色素が塗布されており、レーザ光で色素を焦がして反射率を変えることでデータを記録します。読み込みにもレーザ光を利用します。書き込み形式には次の3種類があります。

  1. ディスクアットワンス:ディスク単位で書き込みを行う。一度書き込みを行ったCDは追記不可能
  2. マルチセッション:複数セッションで追記可能な書き込み。トラックアットワンスで記録する
  3. パケットライティング:トラックより小さいパケットという単位で書き込む方式

» CD-RW (Conpact Disc ReWritable)

 ユーザが何度でも再書き込みできるCDです。強レーザ光で書き込み、弱レーザ光で読み込みを行います。反射率が20%と低いため、古いCDドライブや旧型ラジカセでは読み込めません。最近のドライブはCD-RWに対応したマルチリードを採用しているため、普通のCDと変わらず読み書きできます。

» DVD (Digital Versatile Disk)

 CDと同じ直径12?の樹脂ディスクを用いて記録するメディアです。原理はCDと同じですが、容量は4.7G〜9.4Gと、信じられないほどの大容量となっています。映画やデジタルビデオ、DVDレコーダなどの記録メディアとして用いられています。

● DVDメディア

 DVD(Digital Versatile Disk)とは、大容量な樹脂ディスクメディアで、CDの容量を非常に大きくしたようなものです。CDと同じく直径12cmの樹脂製円盤です。両面に記録するタイプの製品や、樹脂製のジャケットに包まれている製品もあります。最大記憶領域は4.7GB(片面一層の場合)と非常に大容量です。
 読み出し専用のDVD-ROM、一度だけ書き込めるDVD-R、ほとんどのDVDプレーヤーで再生可能なまま書き換えを可能にしたDVD-RW、フロッピーディスクと同じような使い勝手を持つDVD-RAMの4種類の規格があります。DVD-RW/-RAMは相変化光ディスクの一種です。記録型DVDを巡っては業界内で規格の分裂があり、DVD-R、DVD-RWには、対抗規格のDVD+R、DVD+RWがあります。
 記憶面の上層にレーザー光を屈折させるフィルターを被せることで記憶領域を8.5GBまで拡大させた[片面二層]という技術も存在し、現在では片面二層のDVD書き込みに対応したドライブも発売されています。多くの市販DVD映画は片面二層の技術を用いているので、以前はそのまま焼くことができませんでした。

» DVD-ROM (Digital Versatile Disk Read Only Memory)

 詠み出し専用DVDです。容量は片面1層で4.7G、片面2層で8.5G、両面1層で9.4Gです。

» DVD-R (Digital Versatile Disk Recordable)

 一度だけ書き込みできるDVDです。

» DVD-RAM (Digital Versatile Disk Random Access Memory)

 読み書き消去可能なDVDです。大容量記録装置として注目されていました。容量は片面4.7Gです。

● その他のメディア

» MOディスク (Magneto Optical Disk)

 磁気記憶方式に光学技術を併用した書き換え可能な記憶装置です。書き込み時には強いレーザー光を照射してかデータを磁気的に書き込むので、記憶の高密度化が可能です。また、読み出し時は弱いレーザー光のみを用いるため、高速にデータを読み出すことができます。容量が128MB、230MB、540MB、640MBのものが一般的ですが、1GBを超える大容量をサポートしている規格もあります。


■参考文献


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