Linuxのディレクトリ

Date : 2005-09-09
Author : Defolos

CONTENTS

(1.) ディレクトリの意味

ディレクトリの意味

 Linuxにはインストール時に様々なディレクトリを製作します。 これらのディレクトリにはそれぞれ意味があります。

/ --+-- /boot
    |
    +-- /etc
    |
    +-- /bin
    |
    +-- /sbin
    |
    +-- /lib
    |
    +-- /lost+found
    |
    +-- /misc
    |
    +-- /dev
    |
    +-- /mnt
    |
    +-- /proc
    |
    +-- /root
    |
    +-- /home --------------+-- /hoge
    |                       |
    +-- /temp               +-- /defolos
    |                       |
    +-- /ver --+-- /adm     +-- /exerius
    |          |            .
    |          +-- /log     .
    |          |            .
    |          +-- /spool
    |
    |
    +-- /usr --+-- /X11
               |
               +-- /bin
               |
               +-- /lib
               |
               +-- /src
               |
               +-- /etc
               |
               +-- /man
               |
               +-- /local --+-- /bin
                            |
                            +-- /lib
                            |
                            +-- /src
                            |
                            +-- /etc
                            |
                            +-- /man

● /

 ファイルシステムの頂点に位置し、起動時にマウントされます。通常はファイルは置きませんが例外もあります。ルートディレクトリと呼びます。

● bin

 実行コマンド(binary)を収めておくディレクトリです。昔からのコマンドが収められています。binディレクトリは他の場所にも存在しているため、ここを指す場合には「/bin」と呼ぶのが一般的です。

● dev

 Linuxはドライブを仮想的にファイルとして扱います。そのためOpen,Read/Write→Closeという処理ができるのでプログラムが組みやすいのです。一般的な管理者はCDドライブ、HDDなどのマウントに利用します。デバイス操作用のスペシャルファイルです。

● mnt

 CDドライブなどのマウント時に使います。一時的なパーティションのためのマウントポイントとなります。

● home

 一般ユーザのホームディレクトリが収められています。運用後に消費量が増える可能性が高いので、多めに領域を確保しておきます。

● lost+found

 ファイルシステムごとに自動的に造られます。迷子ファイル(破損ファイル)を収めておくディレクトリです。ファイルシステムクラッシュ時などfsckコマンドでサルベージュされたファイルが収められます。これらはディレクトリツリー中で孤立してしまったファイルです。

● root

 rootユーザのホームディレクトリです。好き勝手な場所に設定ファイルや重要なファイルを製作するとややこしくなるので、ここにまとめて置くようにしましょう。

● tmp

 一時的なファイルを置いておきます。誰でも読み書き可能なため、ユーザが一時ファイルを作成できてしまいます。ここに置かれたファイルは再起動ごとに自動消去される可能性があるので、重要ファイルを置かないようにしましょう。

● var

 一時的ファイルを置くディレクトリですが、メールやプリンタにるデータ、ログファイルなどが収められています。/var/tmpというディレクトリもありますが、varはシャットダウン時もデータが残っています。最近のviはここに作業中のデータを保管するようです。この下にもいくつかディレクトリがあります。

● boot

 カーネルやシステムマップファイルなどの起動に必要なファイルを収めています。LILOによって、ここにあるカーネルがメモリに読み込まれてLinuxが起動します。

● etc

 システムやアプリケーションの設定ファイルが収められています。passwdやshadowなど、興味深いファイルが数多く存在しています。

● misc

 サンプルなどの雑多なファイルが収められています。

● proc

 カーネル検査ファイルが収められています。

● lib

 /bin,/sbinに必要な共有ライブラリが収められています。プログラムにリンクするライブラリファイル、各種モジュールなどです。

● sbin

 管理用コマンド(root用コマンド)が多数収められています。

● usr

 ユーザ用の階層です。ユーザが使用するアプリケーションやそのファイルが収められています。この下にも様々なディレクトリがあります。


■参考文献


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