Linuxのプログラムインストール

Date : 2005-09-22
Author : Defolos

CONTENTS

(1.) RPMでのパッケージ管理
- rpmファイル名の形式
- パッケージのインストール
- 強制インストール
- パッケージの更新
- パッケージの問い合わせ
- パッケージの削除
- パッケージの検証
- RPMデータベースの再構築
(2.) ソースコードからのインストール

RPMでのパッケージ管理

● rpmファイル名の形式

XXXXXXXX-5.5-2.i386.rpm

● パッケージのインストール

 RPMでパッケージをインストールするには次のようにします。これらの作業にはroot権限が必要ですので、suコマンドなどでrootになっておきましょう。

構文:rpm [ オプション ] パッケージ名 [パッケージ名 …]

# rpm -ivh XXXXXXXX-5.5-2.i386.rpm

Preparing...####################################[100%]
1:XXXXXXXX ############ (29%)

 また、依存関係があるとエラーになります。

# rpm -ihv XXXXXXXX-5.5-2.i386.rpm

エラー:依存性の欠如
    YYYYYYYY>=1.1はXXXXXXXX-5.5-2に必要とされています

 この場合、YYYYYYYY1.1.i386.rpmをインストールした後XXXXXXXX-5.5-2.i386.rpmをインストールします。 依存関係を無視してインストールするときは、次のようにします。

# rpm -ihv --nodeps XXXXXXXX-5.5-2.i386.rpm

 お互いに依存関係にあり、インストールできない場合は次のように記述します。

# rpm -ivh XXXXXXXX-5.5-2.i386.rpm YYYYYYYY1.1.i386.rpm

● 強制インストール

 パッケージがすでにインストールされている場合や、パッケージに含まれるファイルがインストール済みの他のパッケージに含まれるファイルと重複した場合、ダウングレードの場合もエラーとなります。これを無視する場合は次のようにします。

すでにインストールされているパッケージを無視
# rpm -ihv --replacepkgs XXXXXXXX-5.5-2.i386.rpm
ファイルに重複を無視
# rpm -ihv --replacefiles XXXXXXXX-5.5-2.i386.rpm
ダウングレードを許可
# rpm -ihv --oldpackage XXXXXXXX-5.5-2.i386.rpm

● パッケージの更新

 古いバージョンがインストールされている場合はアップグレードし、古いバージョンがインストールされていない場合はインストールするには次のようにします。

# rpm -Uvh XXXXXXXX-5.5-2.i386.rpm

 古いバージョンがインストールされている場合のみアップグレードする場合には次のようにします。

# rpm -Fvh XXXXXXXX-5.5-2.i386.rpm

● パッケージの問い合わせ

# rpm -q XXXXXXXX

XXXXXXXX-5.5-2.i386.rpm

 XXXXXXXXという文字列と一致するパッケージを表示するには、次のようにします。

# rpm -qa | grep XXXXXXXX

XXXXXXXX-5.5-2
XXXXXXXX-2.3-8

 XXXXXXXXが依存しているファイルを表示するには、次のようにします。

# rpm -qR XXXXXXXX

・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・

 XXXXXXXX-5.5-2をインストールする前に依存関係を調べるには、次のようにします。

# rpm -qpR XXXXXXXX-5.5-2.i386.rpm ←ファイル名を全て入力する

・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・

 ファイルXXXが含まれているパッケージを表示するには、次のようにします。

# rpm -qf /usr/local/bin/XXX

XXXXXXXX-5.5-2.i386.rpm

● パッケージの削除

# rpm -e XXXXXXXX

 パッケージの削除により依存関係に問題が起こる場合、エラーになります。

# rpm -e XXXXXXXX

エラー:これらのパッケージを削除すると依存性を破壊します:
XXXXXXXX>=5.5はYYYYYYYY1.1-5に必要とされています

 これを無視する場合次のようにします。

# rpm -e --nodeps XXXXXXXX

● パッケージの検証

# rpm -V XXXXXXXX

 検証の際に出力されたメッセージの意味は次の通りです。

# rpm -V XXXXXXXX

.M...... /usr/sbin/XXX

 先頭部分の8つの文字列はRPMデータベースとそれぞれのファイル属性を比較した結果を表しています。 "."はテストをパスしたということです。 次の文字が表示された場合はあるテストに失敗したということです。

● RPMデータベースの再構築

# rpm --rebuilddb

ソースコードからのインストール

 ソースコードのあるディレクトリに移動しconfigureを実行します。これによりコンパイル環境が整えられ、Makefileが作成されます。

$ ./configure

 次にmakeを実行することでソースをコンパイルできます。

$ make

 最後にmake installを実行します。これでコンパイルによって生成されたバイナリファイル等が決められたディレクトリにコピーされます。また"make install"はroot権限が必要な場所にコピーする場合はもちろんrootで実行する必要があります。

$ make install

■参考文献


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